生田小学校下校庭イベント「思いっきり外遊び」に参加しました

2022年7月24日に多摩区こどもの外遊び交流委員会主催の「第16回思いっきり外遊び」というイベントに参加しました。このイベントは生田出張所のブリッジにつながる生田小学校下校庭で毎年開催されるもので、子供に外の自然と触れながら遊ぶ機会を提供しています。

そこではいくつかのアクティビティが出店のように用意されていて、色水を使った水風船作りや簡単な綱渡りを体験できます。

 

このイベントに参加するきっかけは、昨年の12月5日に前メンバーが参加してからでした。私は自分達の設計した物を通じて、普段関わる事のない生田に住む子供たちやそのご家族とコミュニケーションを取れるという点に魅力を感じて、今回の外遊びイベントに参加しました。

我々はこのイベントで、夏らしい天然材料である竹をメインに使ったハンモックと、テーブルや椅子の機能を持つ家具を設計し、子供たちに提供しました。

ハンモックは大人が安心して座れるほどの耐久性をもち、家具はジャングルジムのような骨組みに座面とテーブルと簡易的なハンモックを取り付けたもので、座面などの骨組みは簡単に着脱して好きな形状を作れるように設計しました。外にいながらも子供がパズルのように考えながら遊べて自分の居場所をつくるという事が理想のイメージでした。

 

当日の運営では、昨年反省点とされていた当日準備は順調に進み、イベントが始まる時にはすぐに遊んでもらえるように設営することができました。しかし当日にわかった想定外の事が2つあり、1つは炎天下によって竹がとても熱くなった事、もう1つは時間による参加者の入れ替えというルールです。

まず竹が熱くなった事に関しては外遊び交流委員会の方のご厚意でテントを貸してくださりそれによって解決しました。時間による入れ替えに関してはコロナ感染の観点で急遽出来たルールであり、1人の体験時間は大体15分が目安とされました。これによって家具の組み立てが難しくなり、据え置きの家具として提供しました。

それによってこの家具を簡易なジャングルジムとして遊ぶ子供が増えたため、急いで竹の面などを補強して子供達が登って遊べる遊具に機能を変更しました。簡単に着脱ができる骨組みが不安定である事も子供たちにとっては遊具の魅力となり、沢山の子供がここに訪れて遊んでくれました。

一方でハンモックは、子供が遊ぶ横で保護者が座ってくれたり、子供たちも休憩に使ってくつろいでくれるなど想定の通りに利用されました。

  

このイベントの参加によって、事前準備では様々なシミュレーションのもと、先の事を想定しながら準備する事の難しさを学び、当日は子供達が自分達で考えながら多様な遊び方をしてくれる事を学びました。竹の面の側面に石を入れて遊ぶ子供がいたり、簡易的なハンモックもハシゴのように登って遊ぶ子供がいたりと、遊び方は自分達が考えていたより遥かに多様でした。その中でも誰一人怪我することはなく、ハンモックも骨組みの遊具も沢山の人が利用してくれて、またその利用者と生田小学校の事や明治大学の事など沢山のお話が出来たという事からイベントは成功したと言えるのではないかと考えます。

 

今後もこの研究室で、設計した物を通じて利用者と直接コミュニケーションを取れるようなプロジェクトが続くよう、引き継いでいこうと考えてます。
イベントに参加する機会をくださった多摩区こどもの外遊び交流委員会の皆さん、我々の設計した物を利用してくださった生田小学校の皆さん、本当にありがとうございました。
(牟田)