研究室の概要

研究室について
2008年から田中友章が主宰する建築計画・設計研究室では、建築計画と建築設計を連関したものと捉えて、研究と実践の両面からの活動を行なっています。
建築計画とは、時代や社会の要請や個別の与条件に応じて、良い建築を生み出すために、その前提となる諸条件を把握・分析することにより、解決すべき問題を整理するための技術です。そして、建築設計は、把握・分析された与件に基づいて、解決すべき問題への回答を、具体的なかたちや空間をもつ建築デザインとして提示し、統合的にその解決をはかるための行為です。従って、これらを一つながりのものとして捉えて、より拡がりをもつ射程を持って取組むことで、統合的な方法や成果を探求するとともに、メンバーの建築的思考能力と建築的身体能力の両面を高めることを目指しています。
また、建築デザインの射程は、単体の建築物に留まるものではなく、建築物とそれをとりまく屋外空間、樹木、地形などの総体としての建造環境までをその対象とすることとなります。従って、本研究室では、身体からまちへ、家具スケールから街区スケールへ、と広がる多様なスケールを射程に入れて、建築計画と建築設計のあり方を探求することになります。加えて、建築だけでなく、都市、ランドスケープ、土木、インダストリアルデザインなどの周辺領域へも視野を広げて、取組むことも大事です。田中研究室では、このような射程をもって、建築計画・設計の理論や技法の研究と実践を行なっています。

主要研究テーマ
・場所の特性の応ずる敷地計画に関する研究
・複数敷地区画の協調的計画に関する研究
・大学における新たな学びの場に関する研究
・都市の公共的空間における活動と設えに関する研究

ゼミ
・ゼミでは、研究テーマに関する関する文献講読を行ったり、関連する事例の視察・調査などを行なっています。
・加えて、研究テーマに関する計画、技法、事例等について調査・分析・研究を行なっています。
・デジタルファブリケーション機器(レーザー加工機、3Dプリンタ、など)や3次元計測技術(3Dスキャナー、フォトグラメトリー、など)も積極的に活用して研究に取組んでいます。
・より実践的な活動(コンペやプロジェクト)に参画する場合もあります。
・ゼミでは、自ら主体的に考えて積極的に取り組んでいくことが重要です。多面的な取り組みに意欲的に関わっていく人材が望まれます。