台風12号の影響で、直前まで搭乗予定の飛行機の遅延や欠航の懸念がありましたが、幸いにも当日は予定通りに出発することができました。
(那覇空港と昼食)
那覇空港に到着後は「守礼そば」で昼食を取った後は、2019年10月の火災により大部分が焼失してしまった首里城のある首里城公園に向かいました。公園に入場する前に、公園のすぐそばにあった那覇市立城西小学校が目に留まったため、許可をいただき見学させていただきました。RCによる構成や各所に用いられた赤瓦からは沖縄の建築様式が伺えました。
(那覇市立城西小学校)
首里城公園では2022年9月時点で火災後の復興が進められており、また敷地内では実際の城跡や燃え残った部分の見学が可能となっていました。その中でも特に、焼け落ちた龍頭飾の残骸からは火災の生々しさが感じられました。その他にも展示パネルや映像により首里城の歴史や復興の過程などが解説されており、首里城復興への力強い思いが伝わってきました。
(首里城の集合写真)
(首里城)
首里城公園見学後は、那覇市内にある宿泊先のホテルにチェックイン後、国際通り周辺の建築を見学しました。
まずは香川・久米・根路銘設計共同体の設計した「那覇文化芸術劇場なはーと」を見学しました。この建築は、那覇の伝統的織物である花倉織をイメージしたルーバーによる外皮が非常に特徴的です。このルーバーによる曲面の外皮はまるで織物のようでした。また、内部は、3階吹き抜けの「ウナー」と呼ばれるロビーを中心に大小様々な練習室やホワイエが配置される構成となっており、この「ウナー」からは施設内の活動の豊かさが感じられました。
(那覇文化芸術劇場なはーと)
最後は、国際通り沿いにある安藤忠雄建築研究所設計の「フェスティバルビル」に向かいました。穴あきコンクリートを基本単位とした、均等フレームのラーメン構造による一辺36mで8層の建築で、「光の井戸」と名付けられた1階から7階まで通じる中央の大きな吹き抜けが特徴です。当時は吹き抜け上部には屋根はありませんでしたが、現在では気候の厳しさや老朽化により、吹き抜け上部にはテント屋根がかけられコンクリートの表面が改装されたりと、当時の面影は無くなってしまっていました。
(左:フェスティバルビル/右:夕食へ)
フェスティバルビルの見学後は、国際通り近くの市場で夕食を取り、各自自由行動で周辺の観光をしました。
(三戸)