昨年度から継続し、研究室の学生スペースをより研究意欲が高まる空間へすることを目的とし、学生スペース改修プロジェクトを行いました。
昨年度は、全体のレイアウトの再考し中央に置く共有の机を製作しました。向かい合って座る机により、コミュニケーションの増加が見られました。
今年度は、学生が個々の勉学状況に合わせて好きな体勢・場所を選んで作業することを可能とし、より研究意欲を向上することを目的としました。そのため三つの変更点を計画し実行しました。
①仕切られた個々のデスクをフリーアドレスデスクに変更
②入り口付近に高さのあるカウンターデスクを配置
③全体のレイアウトを変更
フリーアドレスデスクは、ゼミ生の人数が増えたことも考慮し、人数を選ばず自由に作業をできるように購入しました。ショールームに足を運び、素材や寸法を確認し既製品を選びました。
3人までの固定席デスクから4~5人まで座れるフリーアドレスデスクに変更したため、コミュニケーションをとりながらの作業であったり、個人で集中しての作業であったり、新たな使い方が増えました。
カウンターデスクは、ハーフオーダーで部材を注文し、自分たちで組み立て製作しました。天板と脚は、ショールームで素材や色味を選び、ヤスリがけと塗装やスプレーを施し組み立てました。
高さの違うデスクを配置することで気分を変えて作業でき、より長時間研究に向き合えるようになりました。
この二つを配置しても窮屈な空間にならないよう、無駄なものを排除し、学生スペースが広々と使えるように全体のレイアウトを再考しました。
ただ好きな空間を作るのではなく、人が使いたくなる空間を具現化することの難しさを学ぶことができました。
今年度のプロジェクトが完成に近づくにつれ、多くの学生が自然と学生スペースに足を運ぶ頻度が増えているように感じました。様々な用途でゼミ生全員が利用しており、この空間で互いに刺激し、より研究意欲が高まったと思います。
今年度のプロジェクトの完成が最終段階ではないと思うので、今後も学生が自ら自分たちの研究空間をより高めていくことを期待します。(新谷)