2022年12月6日、田中先生を中心に島崎(I-AUD)、浅野、周が川崎市立南原小学校で出張授業を行いました。例年実施の機会を頂いていた出張授業ですが、2021年度では実施できず、コロナ禍が落ち着き始めた今年に改めて授業をさせていただく機会を頂けました。
今回の授業では、小学校5年生2クラスを対象に自身の住む地域がどういった地形にあり、それがどのように防災に貢献しているのかを伝えました。2017年度から続く「小学校敷地丸ごと3D化プロジェクト」のアップデートの内容も含めて、ディスプレイを利用してプレゼンしました。
授業は3Dスキャナーで計測した点群データから作成した映像や断面図、レーザー加工を利用した敷地模型などを用いて行いました。実際に理科で学ぶ内容から延長して水害の仕組みを説明し、そうした水害に対し南原小学校はどういった特徴を持ったものなのかを説明していきました。特に地形に関する説明では身近に感じる分、興味深く聞いていました。
授業のあと、実際に研究で用いている機材、模型、大判の断面図などを自由に見る時間を設け、子供たちと普段の生活の様子を交えながら地域について理解を深めていきました。地形模型も直に触って地形の起伏を体感し、小学校周辺の敷地関係を知ることができたと思います。
授業後、子供たちにはアンケートに協力いただき、防災に関するリアルな意識や理解度を感じることができました。
こうした出張授業を通して我々が行う研究の意義を再確認でき、また幅広い方々へ情報を提供し説明していくという貴重な経験ができました。高津区区役所の皆さんと南原小学校の皆さんに改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
(浅野)