『堀口捨己と明治大学校舎建築 1955–65』展に3次元計測データによるムービーを出展

8月27日から30日に明治大学駿河台キャンパスにて日本建築学会大会[関東]が開催されました。
関連行事の一つである『堀口捨己と明治大学校舎建築 1955–65』展に、3次元計測データを、活用して作成したムービーを出展しました。

会場構成は、複数研究室合同での設計・施工となり、堀口捨己が設計した明治大学の校舎建築の図面の複製や家具などの展示が行われました。

田中研究室も過去に卒業論文などで計測した生田キャンパスの3次元計測データを活用して、ムービーを作成しました。

解説
このムービーは、2016年から建築計画・設計研究室により生田キャンパス内を継続的に3次元計測を行い、取得したデータを活用して作成された。3次元計測技術を用いることにより、建物と屋外空間の総体としての建造環境をデータ化し、図像化することが可能となる。特に、堀口捨己が手掛けた初期のキャンパス計画を再現するために、すでに解体された1号館と3号館については、簡易な3Dモデリングによってヴォリュームの復元を行った。また、新規に建設されたA館や6号館についても、データの一部を編集・削除した。さらに、3次元計測データを活用することで、事後的に建物の任意の断面を生成することができるため、重層する階段型教室や斜路棟の断面を映像として視覚化した。この映像は、過去と現在が交錯するキャンパスの変遷を現すものである。