2020年12月15日に例年に引き続いて川崎市立南原小学校の小学校5年生へ出張授業をさせていただきました。今年はコロナウイルスの影響で開催が危ぶまれたものの、感染症対策を十分に施しながら今年も授業をさせていただくことができました。従来は、多目的室に2クラスの児童に集まってもらって実施していましたが、今年は3密を避けられるようにクラスごとに2回に分けて実施しました。
子供たちが地形と雨が降った際の水の流れを意識できるようになるとともに、自分たちの住む街の防災について考えることを目的として、川崎市高津区で進められている「エコシティたかつ」と連携して実施しました。2017年度から継続してきた「小学校敷地丸ごと3D化プロジェクト」として、南原小学校とその周辺地域を3Dスキャナーを用いて計測した成果物を中心に、本年度研究室で行った黒川農場で3次元計測プロジェクトの成果物を追加して、授業内で発表をしました。
「小学校丸ごと3D化プロジェクト」の一環として、3Dスキャナーで計測した点群データから作成した立体視画像やムービー、レーザー切断機を使って川崎市デジタル地形図のデータから作成した地形模型、黒川農場でのプロジェクトで用いたドローンなどを、ディスプレイ上のプレゼンで子供達にも分かりやすく伝えられるように工夫するとともに、紹介した成果物を会場に展示し、子供たちが授業の最後の部分で自由に見れるように工夫しました。子供たちも興味津々で授業に参加してくれたので、私たちも楽しく授業を行うことができました。そして、最後には教室内でドローンを飛行させて皆で記念写真を撮りました。
授業後にはアンケートに答えてもらい、授業を通した子供たちの防災への意識の変化や、小学校周辺の地形や水の流れへの理解を深めることができたことが実感できました。
出張授業という貴重な体験をする機会を提供していただいたことについては、高津区区役所の皆さんと南原小学校の皆さんに改めて感謝申し上げます。前日の設営準備から当日の授業実施までいろいろとお世話になり、ありがとうございました。(磯部)